Directors: Andrew HaigDuke Johnson, Charlie Kaufman
Writer: Charlie Kaufman
Stars: David Thewlis, Jennifer Jason Leigh, Tom Noonan
2015/USA
★★★★★
Stars: David Thewlis, Jennifer Jason Leigh, Tom Noonan
2015/USA
★★★★★
『マルコビッチの穴』の脚本で知られるチャーリー・カウフマン。『脳内ニューヨーク』に続く監督第二作『アノマリサ』は、 ストップモーション・アニメーションによる大人のダーク・コメディです。
そう、大人の。お人形さんのあんなリアルなセックス・シーン、初めて見ました。英国では「15歳未満の鑑賞禁止」に指定されています。
この映画、登場する人形たちが、すごーく生々しいのです。皮膚の質感とか。ちゃんと呼吸して、まばたきして。
3Dプリンターで作った膨大な量の顔のパーツを取り替えつつ、1コマ1コマ人形に動きを付けて撮影したそうで、その作業量を思うと気が遠くなります。
で、そのストーリーは、と言いますと、主人公はカスタマー・サービスのハウツー本で成功を収めている作家のマイケル・ストーン。人にやる気を起こさせる本を書いている割に、本人にはやる気も覇気も感じられません。
カリフォルニアで妻と子と暮らすマイケルは講演のため、シンシナティに出張します。
シンシナティは昔の彼女との苦い思い出のある場所。彼女との別れ方に今も悔いを残すマイケルは、思い切って連絡を取るのですが。。。
と、ここからは、相当のネタバレになりますので、この映画を観に行く予定の方はそっとウィンドウをとじてくださいまし。
さて。他者と上手く関係を結ぶことのできないマイケルは常に寂しさを抱えているのですが、シンシナティのホテルでリサと出会います。他の人とは違うリサ。何より、声が違う!と言うのも、リサの声をジェニファー・ジェイソン・リーが、マイケルの声をデヴィッド・シューリスが演じているのですが、それ以外のキャラクターの声はすべてトム・ヌーナンなのですよ。
わたしは気付かなかったのですが、一緒に観に行ったツレアイによると、マイケルとリサ以外の人形は全部同じ顔だったとか。
2人は惹かれ合い、一夜をともにするわけですが、明けて翌朝、「結局、リサも他の人と同じだった」となっちゃう。ここで、ジェニファー・ジェイソン・リーのリサの声が、だんだんトム・ヌーナンになっていくんですねぇ。で、彼女の元を去るマイケル。ここまで観ると、彼の過去の恋愛パターンが全部こうだったことがわかります。
カリフォルニアに戻ると、マイケルのためのサプライズ・パーティが開かれているのですが、その喧騒の中で、一人、お土産に買ってきた日本人形(大人のオモチャの店で買い求めたからくり人形)の歌声(声は ジェニファー・ジェイソン・リー)をじっと聞くマイケル、というラストの孤独の深さにうすら寒い思いがしました。。。
この映画、孤独というものをヒシヒシと感じさせる作品でしたねー。孤独を招いているのも、ある意味自分なのだ、と。とは言え、随所に散りばめられたオフビートな笑いにニヤニヤしながら観てたんですけど。
ところで、マイケルがシンシナティで宿泊したホテル、Fregoli という名前なのですが、「誰を見ても、それを特定の人物と見なしてしまう(wikiより引用)」フレゴリの錯覚という精神疾患がある、ということを映画を観た後で知りました。
カリフォルニアで妻と子と暮らすマイケルは講演のため、シンシナティに出張します。
シンシナティは昔の彼女との苦い思い出のある場所。彼女との別れ方に今も悔いを残すマイケルは、思い切って連絡を取るのですが。。。
と、ここからは、相当のネタバレになりますので、この映画を観に行く予定の方はそっとウィンドウをとじてくださいまし。
さて。他者と上手く関係を結ぶことのできないマイケルは常に寂しさを抱えているのですが、シンシナティのホテルでリサと出会います。他の人とは違うリサ。何より、声が違う!と言うのも、リサの声をジェニファー・ジェイソン・リーが、マイケルの声をデヴィッド・シューリスが演じているのですが、それ以外のキャラクターの声はすべてトム・ヌーナンなのですよ。
わたしは気付かなかったのですが、一緒に観に行ったツレアイによると、マイケルとリサ以外の人形は全部同じ顔だったとか。
2人は惹かれ合い、一夜をともにするわけですが、明けて翌朝、「結局、リサも他の人と同じだった」となっちゃう。ここで、ジェニファー・ジェイソン・リーのリサの声が、だんだんトム・ヌーナンになっていくんですねぇ。で、彼女の元を去るマイケル。ここまで観ると、彼の過去の恋愛パターンが全部こうだったことがわかります。
カリフォルニアに戻ると、マイケルのためのサプライズ・パーティが開かれているのですが、その喧騒の中で、一人、お土産に買ってきた日本人形(大人のオモチャの店で買い求めたからくり人形)の歌声(声は ジェニファー・ジェイソン・リー)をじっと聞くマイケル、というラストの孤独の深さにうすら寒い思いがしました。。。
この映画、孤独というものをヒシヒシと感じさせる作品でしたねー。孤独を招いているのも、ある意味自分なのだ、と。とは言え、随所に散りばめられたオフビートな笑いにニヤニヤしながら観てたんですけど。
ところで、マイケルがシンシナティで宿泊したホテル、Fregoli という名前なのですが、「誰を見ても、それを特定の人物と見なしてしまう(wikiより引用)」フレゴリの錯覚という精神疾患がある、ということを映画を観た後で知りました。
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