2 May 2017

The sense of an Ending

Director: Ritesh Batra
Writers: Nick Payne, Julian Barnes (novel)
Stars: Jim Broadbent, Charlotte Rampling, Harriet Walter, Michelle Dockery, Billy Howle, Freya Mavor
2017/UK
★★★☆☆

人生の終盤にさしかかかって、若かりし日の記憶に激しく揺さぶられる男性の話。サスペンスの要素がありながらも全体的にはしっとりと落ち着いた佳作、でありました。

2011年にブッカー賞を受賞したジュリアン・バーンズの『終わりの感覚』が原作。監督は、『めぐり逢わせのお弁当』でワタクシのボリウッド映画に対するステレオタイプを打ち砕いてくれたリテーシュ・バトラ。ドラマ『ダウントン・アビー』で伯爵家のビッチィな長女メアリーを演じていたミシェル・ドッカリーが、主人公の娘役で出演しておりました。

この映画、記憶というものが如何に曖昧なものなのか、ということが描かれておりました。自分の人生が曖昧な記憶の積み重ねだとしたら、と考えると何だか落ち着かないような。でも、古い友人と「あのときさぁ」なんていう話をしていて、お互いのストーリーが微妙に違う、とか結構ありますもんねぇ。

あと、映画の主な舞台がロンドンなんだけど、「ロンドンで生活してます」という映像が良かった。ミレニアム・ブリッジで待ち合わせして、テート・モダンでお茶、とか。地下鉄の長い乗り換え通路、とか。

監督のインタビューによると、原作からかなり変えているそうで。うちの本棚に原作があったので、どこがどう変えてあるのか、早速読んでみようと思います!

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