Director: Sebastian Schipper
Writers: Sebastian Schipper, Olivia Neergaard-Holm, Eike Frederik Schulz
Stars: Laia Costa, Frederick Lau, Franz Rogowski, Burak Yigit, Max Mauff
2015/Germany
★★★★☆
2015/Germany
★★★★☆
140分間、全編ワンカットで撮影した映画らしい。
という情報だけで観に行ったのですけどね(ドイツ映画、ってことも知らなかった)。
観る前は期待半分、不安半分でありました。2時間以上ワンカットで映画として成立するのか?という好奇心と、技術的な挑戦ありきで製作者の自己満足的な作品なんじゃないの?という猜疑心と。
いやー、もうこの映画、ライブ感が半端なかったです。
編集してないので、A地点からB地点に移動する過程も全部見るわけですよ。
まるで、登場人物と一緒に自分も夜明け前のベルリンを疾走しているかのような。
実際、観終わった後ぐったり疲れました(笑)
ストーリー自体はどうってことなくて、スペインからベルリンにやって来て間もないヴィクトリアが、クラブで4人組の若者に出会い、一緒に遊んでるうちにとんでもないことに巻き込まれて。。。と言うお話。でも、ストーリーは結構どうでもよくて、役者さんたちのキャラクターの作り込みっぷりや、彼らと一緒に動き回りながら息遣いや何気ない表情をすくい上げるカメラに目が行く感じ。
前半はヴィクトリアと男の子たちのつたない英語でのやり取りがほとんどで、正直退屈。なんだけど、ここを耐えると後半報われます。
この映画を楽しむ秘訣は、予備知識を入れずにただ身を委ねること、かも。
あ、できれば誰かと一緒に観ることをお勧めします。観終わった後、「あそこでさー」と語り合いたくなること請け合いなので。