リューデリッツ 4 日目。この日は砂漠のゴースト・タウン「コールマンスコップ」へ。
同じゲストハウスに宿泊しているノルウェーからやって来た U さんも一緒に。彼女はツアーでナミビアに来たのだけれど、どうしてもコールマンスコップが見たくて、1 人でリューデリッツへやって来たのでした。
コールマンスコップに到着した旅行者はガイド・ツアーに参加したのち自由散策、という流れになっています。
20 世紀初頭にこの辺りでダイアモンドが発見され、一獲千金を夢見たドイツ人たちがやって来てこの街を作ったのでした。
最盛期には 300 人強のドイツ人と 800 人のナミビア人労働者が暮らしていたそうな。
この辺りには今でもダイアモンドの採石場があって、付近で車を停車できない、など立ち入りが厳しく制限されています。エライ厳しいなぁと思っていたのですが、ガイドさんによるとダイアモンドは地面を掘って出てくるのではなくて、地表に転がっているんだそうで。この話を聞いた後、ツアー参加者全員「地面でキラリと光るモノ」に敏感になったのでした(笑)
上の写真奥がナミビア人労働者たちが暮らした小屋。
12 時間シフトでひたすら匍匐前進しつつダイアモンドを探す、という過酷な労働だったそう。2 年契約で、ダイアモンドが持ち出されないように、その間街の外に出ることはできなかったのだとか。が、敵もさるもの、体に切り傷をつけてそこにダイアを埋め込んで(痛!)持ち出す、なんていう輩もいたそうですよ。
ダイアモンド長者の街なだけに、世界初のサイレント映画の上映やら、年に一度ヨーロッパからオペラ歌手を招いてのコンサートやら、景気の良い娯楽が充実していた模様。
ボーリング場 |
肉屋 |
ソーセージを作っていた窯。やはりソーセージは欠かせなかったのですね(笑) |
写真右は当時の冷蔵庫。上の部分に氷の塊を入れて冷やします。 |
奥様方のお買い物や各家庭への物資の支給に使用されていたミニ列車。
各家庭には毎日、冷蔵庫用の氷、レモネード、トニックウォーター、水が無料で配られていたそうな。
やがて、もっと大きなダイアが採れる場所が見つかって、人々が徐々に移動。1956 年に街は無人になったのでした。
かつて人々が暮らした家々はご覧のように砂漠の砂に浸食されていて、朽ちるままになっています。
すっかり打ち捨てられているのだけど、ここで暮らしていた人たちの気配が残っているような、不思議な感じ。
この植物、1 つ 1 つの葉の中に水が蓄えられています。砂漠で迷ったときには、これを探すべし。お腹が壊れるといけないので味見はしませんでしたが、苦い味、だそうですよ。
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