29 August 2016

Edinburgh Festival Fringe 2016 (1) | エディンバラ・フェスティバル・フリンジ 2016 その1

カールトン・ヒルから旧市街を臨む。

先々週のこと。ツレアイとエディンバラ・フェスティバル・フリンジに行ってきました。
丸4日間、どっぷりとエンターテイメントに浸かって参りましたよ~。


統一感のある街並みが美しいエディンバラ。
なんとなく、ロンドンよりも「ヨーロッパ感」があるような。

大道芸人たちが技を披露したりして賑わっていたハイストリート。

さて。エディンバラ・フェスティバル・フリンジでは、25日間の開催期間中、連日連夜、お芝居、お笑い、ダンス、コンサートなどが街中で上演されます。聞くところによると、その数約3000とか。なのでプログラム冊子を見て、何を観に行くかを決めるのはほぼ不可能。
ワタクシたちは、全国的に有名なコメディアンのショー2つと、是非とも観たかったお芝居1つを事前に予約。あとはフライヤーやポスターで気になったもののレビューを確認して、当日や前日にチケットを買っておりました。

という訳で、忘れないうちに観たものを記録しておきたいと思います。

 On Ego/Mind Over Matter Theatre Collective ★★★★★

1本目はお芝居。
「私を私たらしめているのは何なのか」という哲学的なテーマを、SFな舞台設定と身体的な演出で、見事にエンターテイメントとして成立させていました。
理屈っぽいだけじゃなくて、感情移入しちゃうようにもなっていて、とあるシーンでワタクシ滂沱の涙を流しておりました(何に感動したのか未だに整理できていませんが)。
1本目に非常にクオリティの高い作品を観て、幸先の良いスタートを切ったのでした。


Shappi Khorsandi: Oh My Country! From Morris Dancing to Morrissey ★★★★★

2本目はお笑い。
イギリスで一番好きなコメディアン、シャピー・コーサンディのライブ。


会場は地下のコメディ・クラブ。ステージ、近っ!会場内は満員御礼、熱気ムンムンでありました。
幼い頃、イラン革命で生命の危機を感じた両親に連れられて難民としてロンドンにやって来たシャピー。
そんな彼女のトークのネタは、移民としてこの国で体験したこと、をベースに自らの恋愛、子育て、そしてカレーで出会った難民へと広がっていきます。
EU離脱を決めたイギリスへの愛の鞭、のような内容でしたね~。
核心を突いたことを言っているのですが、それを笑いに変えて、笑いながら納得させる話術に唸りました。

と、長くなったので次回に続きます!

13 August 2016

The Lady Ottoline | ブルームズベリーのガストロ・パブ


友人が娘2人を連れて、1週間ロンドンに遊びに来ていました。
最後の夜だった昨日、何かイギリスらしい食事をとブルームズベリーのガストロ・パブへ。
1階はガヤガヤとした普通のパブなのですが、2階へ上がると。。。

このお兄さんが1人で2階を仕切ってました。

居心地の良いダイニング・ルームになっています。
我々は18時半ごろ到着したのですが、ほどなくほぼ満席に。

Devilled mackerel, confit red pepper & capers

前菜に子供たちはフィッシュ・スープを、大人は鯖をシェア。
「Devilled」な鯖とは何ぞや、と聞いてみたところ、「半生な感じ」とのお返事。
しめ鯖的なものを想像していたら、バッチリ火のとおった(笑)鯖に、ハリッサでしょうか、唐辛子ベースのペーストが塗ってあって、下に酸味の効いた赤ピーマンが敷いてある一皿が運ばれてきました。
これはこれで美味しい。暑かったので、ワインじゃなくてビールにしたのだけど、ビールと合う!

Grilled Cornish plaice, olives, capers & sea herbs

メインはカレイにしました。あ、あと茹でた新じゃがを4人でシェア。
付け合わせの sea herbs、海藻のように磯の香りがして面白い。
カレイは身がふんわりとなるように上手いことグリルしてあって美味しかったです。
難を言うなら、皮がもう少しパリッと焼いてあると良かったかなー。皮の辺りが少々生臭かったのが惜しい。でも、イギリス人は皮を残す人がほとんどなので、残すことを想定した調理だったのかも。

ここまででお腹いっぱい。メニューには魅惑のデザートが並んでおりましたが辿り着けませんでした~。
食後のコーヒーは、粉っぽい味のするコーヒーで残念。

スタッフはフレンドリーだし、ゆっくり落ち着いて会話を楽しみながら食事できるお店(途中で音楽のボリュームを落としていました)。
肉料理がどんなもんだか試してみたいです(あと、デザートも!)



The Lady Ottoline
11a Northington Street, London WC1N 2JF
Tel 020 7831 0008
★★★☆☆

12 August 2016

About Elly | 彼女が消えた浜辺

Director: Asghar Farhadi
Writers:  Asghar Farhadi, Azad Jafarian
Stars: Golshifteh Farahani, Shahab Hosseini, Taraneh Alidoosti
2009/Iran = France
★★★★☆

BBC iPlayer をブラウズしていて、たまたま見つけたイラン映画。
最初の30分くらい、女性登場人物の区別がつかなくて往生しました。だって、みんなヒジャブ被ってバッチリメイクなんですもの。
しばらくして慣れてからは、秀逸な心理劇にぐいぐい惹き込まれました。
以下、思いっきり内容に触れているので、今から観る、と言う方はそっとウィンドウを閉じてくださいまし。
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テヘランに暮らす仲良し家族3組が週末を過ごすべく、車で海辺にやって来ます。
そこには、セピデーが誘ったエリの姿もありました。
エリはセピデーの娘の先生で、ドイツで離婚してイランに戻っている友人のアーマドに紹介しようという計画なのです。

ここで海辺に向かう登場人物たちの楽しそうなこと。はしゃいで、冗談を言い合って。
途中にはテントがたくさん並んだキャンプ場もあって。
なんていうか、イランがらみのニュースには不穏なものが多いけれど、市井の人々はわたし達と同じなのねぇ、と。イランと言う国を良く知らないだけに、新鮮でした。

予約していた別荘がうまく予約できていなくて、代わりに廃屋寸前の別荘に泊まることになってもご機嫌な一行。
これが、翌朝、子供の一人が海で溺れかけて助かったものの、子供たちを見ていたエリがいない、となってから空気が一変します。
子供を助けようと海に入ったのか、それとも1泊で帰ろうとしたのにセピデーに無理やり引き留められたのがイヤで黙って帰ったのか。

このセピデーがねぇ、悪気はないんだけどお節介で、やたら適当な嘘を吐くんですね~。
彼女の吐いた嘘のせいで、事態が悪い方へ悪い方へ行っちゃって。

とにかく捜索を、と警察を呼ぶのですが、実はエリという人物についてほとんど知らないということに気付くのです。
セピデーでさえ、彼女の苗字も知らないという。。。
挙句の果てにエリには婚約者がいたことが判明して(婚約者がいながら、他の男性を紹介してもらうというのはイランではとんでもないことらしいです)。で、セピデーはそれを知っていた、と。では、そもそもどうしてエリは付いてきたのか?
 
大人たちの間でどんどん緊張が高まっていって、仲良しだったのにそれぞれの関係に少しずつ亀裂が入っていって。
このあたりの猜疑心だったり、エゴだったりの描写がリアルでしたねー。

結局エリはどうなったのか、というのは曖昧に描かれていて、解釈のわかれるところかも。

エリに離婚の原因を聞かれたアーマドが、奥さんに言われたという「A bitter ending is better than an endless bitterness (永遠に辛いよりも辛い結末の方がマシ)」は名セリフですな。

イラン映画はキアロスタミ監督の作品を数本観たぐらいでしたが、アスガル・ファルハーディー監督、要チェックだわー。