8 November 2016

Modernismo in Catalonia 1 | カタルーニャ モデルニスモを巡る旅 1

先週のこと。
冬時間が始まってグッと寒くなってきた英国を脱出、未だ太陽輝くバルセロナへと行って参りました。今回の主な目的は、ガウディをはじめとするモデルニスモ建築家たちの作品を見学すること、でありました。

やっかいになった友人宅からのバルセロナ旧市街の眺め。
なんだか中東の街のよう。

最初に訪れたのは、バルセロナ近郊のコロニア・グエル。


「コロニア・グエル」は 、ガウディのパトロンとしても知られるエウゼビ・グエルが、自身が経営する紡績工場で働く従業員のために1890年に造ったコロニー。当時第一線で活躍していた建築家による建物が並んでいます。


コロニーには、従業員の住居はもちろん、劇場、病院、学校、教会などがあって、小さな街のよう。言わば、生活に必要な施設がすべて揃った社宅、ですな。


インフォメでもらったパンフレットによると、エウゼビ・グエルは「従業員の社会的向上を追求し、それを文化への後援という形で還元」していたそう。日本が「あゝ野麦峠」だった頃に、カタルーニャには充実した福利厚生を受けながら働く人々がいたのですねぇ。


紡績工場の高い煙突。現在は紡績工場として稼働していないそうですが、何かの会社ではある様子でしたよ。
何故か壁に鼻がくっついた建物が。。。


最後に向かったのがコロニア・グエルのハイライト、ガウディ設計の教会(地下礼拝堂)。
本当は高い塔が建つハズだったらしいのですが、サグラダファミリアにかまけたガウディがプロジェクトを放棄(!)、建設が頓挫したそうで。。。

入口扉上のモザイク。
インフォメ2階のミュージアムに各モチーフの説明がありました。


中に入ると、思わず「うわぁーーー」と声が出ます。ガウディ・ワールド炸裂。

このステンドグラスの模様は十字架と「切り開いたパイナップルを下から見た図」を組み合わせたものだそう。
十字架とパイナップル。。。天才の発想は凡人のワタクシの想像を超えております。

教会の屋根からコロニア・グエルを臨む。
向こうに現代の労働者住宅が。

この日はインフォメでもらった地図とイヤホンガイドを片手に街中を歩き回ったのですが、オリエンテーリングみたいで楽しかった!
バルセロナ市内から行く場合は、往復の電車代・入場料・イヤホンガイドがセットになったお得なチケットあります。


バルセロナに戻って、モンジュイックの丘から夕暮れの街を眺めました。
噴水手前の4本の柱はカタルーニャの旗を表しているのだそう。「カタルーニャの旗」モチーフ、いたるところにありました。
週末の夜は噴水で「マジック・ファウンテン」なるショーが開催されます。別の日に見たのですが、かなり大がかりで一見の価値あり、でしたよー。

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